森田まさのり
第4回目のこだわりの《表情》は、
漫画家、森田まさのり先生の描く《表情》です。
代表作は、ろくでなしBLUES、べしゃり暮らし、ROOKIESなど。
男臭いかっこいい絵を描かれる先生ですよね!!
森田先生の描く《表情》にはある秘密があるんです…!
森田まさのり『べしゃり暮らし』、集英社、引用
わかりましたか??
他の漫画にはない《表情》の秘密に。
その秘密は…
この『口』です!!!
口の形がセリフの最後の文字になっているんです!
ありそうでない発想ですよね。
意識して読んでいないとわからない事かもしれませんが、
そのおかげで、このキャラが喋っているセリフというのが強調され、
言葉に魂がこもるんです!
キャラが生きてる感じがしますよね!!
『口』とセリフとその他の顔の表情が相まって
このキャラクラーがまるで動画で話しているような姿が見える気がしませんか?
動画のように見えることで
話し方の癖や調子が良さそうな感じ、性格が伝わってきます。
このキャラだからこそ話の展開の幅が広がってくるのです。
こんな調子の良さそうなキャラが本当はクッソ真面目な性格だったら違和感ありますよね?
そのギャップを与えさせずに表現できている、
それってつまり命が宿っている、ってことなんですよ!!!
キャラ、登場人物が生きているって漫画にとって最も重要なことだと思うんです。
それを口の形でより表現することができてるってむちゃくちゃかっこよくないですか!!
この表現は森田先生の専売特許みたいなものなので真似出来ませんが、
僕も自分だけの《表情》の表現を見つけたい、そう思います。
『わっっっっっ』っと驚いた表情の時だけ
口は真似させていただきます笑
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