きょうはなんのひ?

第10回目のこだわりの《表情》は、

絵本、きょうはなんのひ?の《表情》です。

作は瀬田貞二さん、絵は林明子さんです。

僕が心を惹かれるのは、林明子さんの絵です。

代表作には、『はじめてのおつかい』や『こんとあき』『まほうのえのぐ』があります。

どの絵も優しくて柔らかい色味で描かれ誰の心をもほっこりさせる絵を描かれる方です。


作:瀬田貞二 絵:林明子『きょうはなんのひ?』、福音館書店、00年7/10第59刷、2ページ

引用


親子の日常感が満ち溢れる絵ですよね。

家庭的さ、日常の幸せさを感じませんか?


この可愛いまみこの笑顔とてもいいですよね!

半開きのドア、脱いだままのスリッパ、元気な「いってきます」が聞こえてくるこの態勢。

簡潔ながらもリアルさのある絵が楽しみなことがありそうな笑顔と、

何かワクワクして企んでいる表情を上手く表現しているんです!

これは最初のページなんですが、これからのお話を楽しみにさせてくれますよね。


林さんの絵の魅力はなんといってもこの柔らかさ!!

まずは色です。

この『きょうはなんのひ?』の中では

壁の色、家具の色、お母さんのセーターの色、庭の色、リビングの色などが

統一され全体的に黄色味が多く描かれています。

射し込む光の柔らかさだけでなく家庭的な暖かさが伝わるんです。


次はタッチです。

絵のタッチが柔らかすぎます!

しかも背景などの物の形、配置が正確なので空間作りが非常に上手なんです!!

これは林明子さんの本当の凄さです★


もし子供が産まれたら

必ず林さんの絵本を読ませてあげたいと思っています。

家族団欒で兄弟が仲良くて一生懸命な子供…

こんな家族になりたいと思うようなお話を引き立ててくれる素晴らしい絵本たちです。

心の優しい子供に絶対育ってくれるって思えるんです。

大人になっても大事にしたくなる表情や絵を描けること、

作り手の何より幸せなことだと思います。

そんな作品を作れるように頑張っていきたいです!!!!






あんぼあつし

生きてるものの表情を描くのが好きです。その魅力を伝えていきたいです★

2コメント